医療法人ERC 海老名呼吸器科クリニック Ebina Respiratory Clinic

読みぐすり

百日咳にご用心

hyakunichizeki.jpg 最近成人の百日咳感染が増えています。百日咳は子供の病気と思われていますが、成人にも発症します。百日咳菌という菌の感染で起こり、乳幼児のときに受けた三種混合ワクチン(DPTワクチン)の効果が落ちてきて感染するといわれています。1週間ほどの潜伏期間の後、くしゃみ鼻水、倦怠感など風邪のような症状が1~2週間ほど出て(カタル期)、その後特徴的な発作的な咳が出ます(痙咳期)。短い咳が連続的に出て息を吸うときにヒーっと音が出ることがあります。その後に痰が出ることもあります。発熱はあっても高くなく、人によっては嘔吐してしまう場合もあります。2,3週間ほど続いてから咳が徐々に減ってきます(回復期)。成人の場合徐々に回復しますが、乳幼児では肺炎や脳炎の合併症の可能性があり、ワクチンを受けていない新生児・乳児へ感染する危険があります。またマスクせずに長期間咳を続けることにより、周囲に感染を広めてしまう危険性もあるため、きちんと治療をする必要があります。マクロライド系の抗生物質が有効で、採血で診断することが出来ます。同じ様に長い期間咳が続く、マイコプラズマや肺炎クラミジアといった菌との区別も必要です。長い間咳が続くときは、きちんとマスクをして周囲に配慮し、早めに受診するようにしてください。

平成21年3月掲載