最近多くの方から寄せられる新型インフルエンザワクチンについて、ご説明します。
1.ワクチンの接種対象者について
新型インフルエンザワクチンは、製造量が少ないため、誰でも接種できるわけではありません。まず医療従事者を接種し、その後重症化する可能性のある基礎疾患をお持ちの方を優先接種対象者として接種開始となります。その方の接種が終了後に、それ以外の方の接種を行います。
優先接種対象者とは、当院においては、発作を起こしたことのある定期治療を受けている喘息のかたや慢性閉塞性肺疾患をお持ちの方、慢性心不全をお持ちの方、在宅酸素療法を導入されている慢性呼吸不全の方を指します。
糖尿のお持ちの方でも、インスリンの導入をされている方は対象になりますが飲み薬だけの方は対象外ですし、高血圧・高脂血症などでは対象外となります。また咳喘息と言われている方も対象外となります。しかし、各種病気を併発されている方は医師の判断で接種対象者となり得ます。
2.ワクチン接種開始時期
新型インフルエンザは世界で始めての事例なので国としての準備が遅れ気味なのは否定できません。10月下旬から医療従事者を対象として接種開始とされますが、時期は未定です。予想では11月上旬~中旬から優先接種対象者の接種が開始になるといわれていますが、確定ではありません。それ以外の方の接種開始時期なると、現在では確実なことはいえないでしょう。
3.予約方法
ワクチン開始時期やワクチン供給量が明確になっていないので、どなたの予約も受け付けておりません。まず喘息などの患者さんを診察の際に接種する方針です。HPの新着情報でお知らせしますのでご注意していてください。
4.季節型インフルエンザワクチンとの同時接種
国内産のワクチンとは、医師が必要と認めた場合は同時接種が可能とされています(添付文章上は6日以上間隔をあけることになっています)。輸入ワクチンに関しては検討の余地があるようです。
5.接種回数
13歳以上は、1回でも十分免疫がつくと結論付けられたので、1回接種でも良いです。13歳未満は2回とされています。しかし季節型ワクチンがそうであるように、ワクチンの量の関係から1回しか接種できない事態も想定できます。
6.ワクチンの予防効果
これは、季節型も新型も、感染を完全に予防する、というものではないということをご理解して頂く必要があります。接種すれば絶対にかからないというものではなく、かかったときに重症化を予防するということです。新型インフルエンザは「未知の病原体」ですから、いままでインフルエンザにかかったことがないから大丈夫、というものではありません。
「接種したほうがよいか?」と尋ねる方がいらっしゃいますが、「機会があるなら出来るだけ接種したほうがよい」というのが正解です。ワクチンの製造量が十分であれば、優先接種など設定せず全員が接種できるのが理想と考えられます。
7.接種費用
全国一律、1回目3600円、2回目は2550円と決まっています。但し2回目を別の医療機関で接種する場合は、2回目でも3600円かかるとのことです。
8.かかりつけ以外の方について
当院かかりつけではないが他院で喘息でかかっている方などで、他院の証明書があれば接種できるかとの問い合わせがございますが、まずは当院にかかりつけの方を優先とさせて頂きます。ご了承下さい。
9.季節型のインフルエンザワクチンについて
新型インフルエンザワクチン製造に伴い、その分季節型ワクチンの製造が少なくなったため、本年度のワクチン入荷数が制限されました。そのためご希望者全員に接種できず、短期間で予定の予約数に達してしまいました。このためご予約は受け付けておりません。13歳未満のかたで接種できない方もいて、ご迷惑をおかけしております。
今後キャンセルなどがあり、ワクチン数に余裕が出た場合のみ、接種できる可能性がございますが、これも確定的ではありませんのでご了承下さい。
なお、13歳未満で1回のみの接種の場合、2回接種のときより出来る抗体量は少ないのですが、接種しないよりは当然抗体はできますので、1回でもお受けいただきたいと思います。
(09.10.20現在)